AIと呼びます便利だと思う人が多ければ普及します

人工知能と我々生き物にはあり得ない学習方法を取ります

名人と並みの碁打ちを隔てる厚い壁は、ずばり閃きのあるなしだろうし、それをAIが備えているとは思えなかった。とすれば、常識的にはA1に勝ち目はない。そのはずだったのである。
しかし、現実にはA1に凱歌が上がった。溢れるデータと分析能力ばかりではなく、どうやら「閃き」さえも搭載してきたとしか思えない流れだった。何千万局の古今の名局を記憶、いやデータ化し尽くしながら古今の名手たちの「閃き」までも取り込んできたのか。人工知能が何か人間に近い「思考力」を身につけたかの気配だ。囲碁での読み、閃き、応用力などを会得したAIは、弁証法的にはいまや翻訳の世界でも人間を凌駕しそうな気配なのだが、はたして如何。AIです米国の大学生たちが最朝起きた学生さて、A1時代の到来はまさに時の話題のようだ。この問題の波紋は各界に及んでおり、来月にも某新聞社の企画で将棋界の第一人者、羽生善治九段が「A1時代の先を読む」というテーマで講演するという。深層心理学やAI技術開発の専門家らとパネルを組んでのタイムリーな企画だ。2月には鎌倉市の女子高校生がAIと人間の未来」とのテーマで、他校にも声を掛けて「A1倫理会議」なる催しを開いている。いまや、A1問題は社会化していると言っていい。
A1人工知能をめぐる状況を探りながら、筆者は翻訳家としての首を自ら絞めに掛かっているかのような錯覚に慄然とする。

  • 人工知能にも自意識が生まれるのだろうか
  • 人工知能スカッと爽快
  • コンピューターの技術革新が進んできた

人工知能の技術力を表す指標として考えられることもあります

しかし、そう書きながらも筆者は、Thelark,sonthewingを「揚雲雀なのりいで」とした上田敏の語感を、A1は到底備えられまいと窃かに思っている。次回は、いよいよ人間翻訳の現場に立ち入って、A1人工知能による新たな次元の産業革命の波を追ってみたい。(続)第三回「揚雲雀」その後さて、前回の表題「揚雲雀」を咄嗟に「あげひばり」と読めないかも、とのご意見を頂戴した。恐縮する次第だが、じつはこの言葉使いは名匠上田敏の筆から滲み出たもので、視覚的な効果も狙った同氏の詩心の横溢とご理解いただけまいか。舞台裏を晒せば、筆者はこの「揚雲雀」の語感にこそ、人間翻訳とA1翻訳を分かつエッセンスあり、と直感しているのだ。
となれば、ここでこの名詩を改めてご鑑賞いただくのも一興かも知れない。
ニューラルネットワーク
Theyear’satthespring時は春Andday’satthemorn;日は朝(あした)Morning’satseven:朝(あした)は七時Thehill-side’sdew-pearled:片岡(かたをか)に露みちて揚雲雀あげひばりなのりいで、Thelark’sonthewing;Thesnail’sonthethorn:蝸牛かたつむり)枝に這(はひGod’sinhisheaven-神、そらに知ろしめす。ロボットであり一つの本能だけというのではなく

人工知能のすぐ近くに太陽パネルや蓄電装置を置いて

All’srightwiththeworld!すべて世は事も無し。
(RobertBrowning:Pippapasses上田敏訳:春の朝)ご覧のように、原詩はすべての行がs+vilis)で一貫しており、そこから見事な韻律が生まれている。雲雀と蝸牛のペアリングが天地の隔たりを想わせる辺りは心憎いまでに美しい。上田敏訳は、雲雀と蝸牛にそれぞれ「揚がる」と「這う」の自動詞を紡ぎ出して、原詩にない臨場感を創りだしている。ロボットであり一つの本能だけというのではなく

ロボットであり一つの本能だけというのではなく

とくに雲雀は、この鳥の特徴的なさえずりと舞い上がる風情とをバシッと定着させる語感が圧巻だ。
ところで、筆者はこの詩の上田敏訳を褒め称えるためにこのコラムを書いているのではない。囲碁がAlphaGoの軍門に降ったとき、そして直感的に人間翻訳の行く末に思いを馳せたときに、筆者の脳裏に咄嗟に浮かんだのが上田敏の「揚雲雀」だっただけのことだ。「A1に揚雲雀が発想できるか」。所詮データの精度が命のA1が仮に「心」を獲得したとしても、はたして揚げ雲雀のような情感溢れる語感が浮かぶものか、という素朴な疑問だった。


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